当日は、顧問・会長をはじめとする本部の男性役員19名に加えて、校長先生・教頭先生・事務局担当の先生、さらに前年度役員2名も朝から集まっていただきました。
もともと川本中学校は、今から40年前に荒川の河川敷に隣接して作られた新設校です。
校舎の建つ場所は、荒川河岸段丘の上の河原よりやや高い位置にありますが、校庭は広大な荒川河川敷を造成して作られています。
その広さときたら、テニスコート6面に、ソフトボールと野球のグランドに加え、サッカーコートの全てがお互いに干渉することなく同時にプレイできてしまうという、広大なものとなっています。
そしてこの校庭外周路に沿って、延々と桜の木が植えられているのです。
この桜は、日本でも有数の猛暑地域である、熊谷地方の夏の日差しを遮る重要な緑陰樹となりますが、放っておくとあっという間にアメリカシロヒトリ等の餌食になり、葉が無くなってしまいます。
そこで、PTA本部行事の中でも最重要と位置付けられている行事の一つとして、毎年初夏から初秋にかけて3回ほど、桜の消毒を実施しています。
天候は梅雨の合間の晴天、まさに絵に描いたような五月晴れ、消毒には絶好の日和です。
消毒班2チームを編成しての作業となりました。
皆さん、白いつなぎ姿の防護服を着込んでなにやら物々しい雰囲気です。
その姿はまるで保健所職員か自衛隊の化学防護隊のようですが、別に鳥インフルエンザが発症したわけではありません。
桜の木の樹冠めがけて頭上に消毒薬を噴霧しますので、自分自身に薬剤がかかっても健康被害が出ないよう、安全には十分配慮をして作業に臨みます。
消毒の準備が進む傍らでは、先日、雨で中止となった除草作業の代わりを行うべく、除草班が作業準備に余念がありません。
準備が整ったメンバーから随時、除草作業の開始です。
撒いて撒いて撒き散らします。
刈って刈って刈りまくります。
なんと、散布係の周りには、初夏の朝日を浴びて虹が出現しているではありませんか!
一瞬、これはきれいと思ってしまいますが、それだけ多くの薬剤が霧状になって空中に浮遊している証拠です。
だからこそ、保健所職員のような、自衛隊化学防護隊のような準備が重要となる訳です。
ちなみに、今回使用した動力噴霧器や、刈払機は全て各役員の自前、持ち込み品です。
さすがは農村部にある学校のPTAです。
これだけは、市街地にある学校のPTAには、絶対に真似のできない活動でしょう。
そもそも、市街地の学校にこれだけ大量の桜と、これだけ広大な草地があるとは思えませんが・・・
兎にも角にも、てきぱきと作業をすすめた結果、全ての作業が予定していた時間通りに完了いたしました。
役員の皆さん、本日は大変お疲れ様でした。
9月までにあと2回、桜の消毒を計画していますので、この後もご協力の程、よろしくお願いいたします。